リバース ダイチ |
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リバース 登場人物 ダイチ……大学生。表向きファンキーな奴。小心者。 ハルカ……打ち解けやすく、明るい女の子。 男 ……ダイチの高校の友達。 女 ……ダイチの高校の友達。 店員 ……店の従業員 ドラム……ドラムを叩く人 ベース……ベースを弾く人 ミカ ……ハルカの友達 A ……ナンパする男 B ……ナンパする男 時計の針を巻き戻す少女 9、 居酒屋 同窓会。それぞれのテーブルで盛り上がっている。 とあるテーブル、3人で飲んでいる。 女「で?最近何やってんの?」 ダイチ「ん?筋トレ。」 女「ばか!他にあるでしょ、バイトとか遊びとか。」 ダイチ「ルパン三世。」 あきれる女。 男「ダイチは変わらないなー。 音楽とかまだやってんの?」 ダイチ「いや。あんなのガキの妄想を 脹らませるためにやるもんだよ。」 男「はいはい(笑)。お前も大人になったな。」 煙草をふかすダイチ。 女「でもさ、夢もってやってたじゃん。 ダイチに惚れてた女だっていたんだよ。」 ダイチ「マジで!?」 デレデレするダイチ。 男「じゃあ、このまま普通に オヤジになっていくわけだ?」 ダイチ「るーせーな。 白髪でしわしわのジジィになってから、 ジャズバーでピアノ弾くんだよ、オレは。」 女「またファンキーなこと言って、ごまかすぅ。」 ダイチにビールをつぐ、女A。 男「…まぁ、いいんじゃないの? そうやって生きてきたんだし。」 他のテーブルは、相変わらず盛り上がっている。 首をふって、酔いをとばすダイチ。 明るい表情で、 ダイチ「やればできるっ!明日からやろう!」 (時計の針を巻き戻す少女。) 8、 居酒屋の入り口 いくつかのグループで、ガヤガヤしている。 男「おっ!あれダイチじゃねー?」 女「ほんとだ!ダイチー!!!」 大きく手をふる女。 軽く手を上げて、ダラダラと歩いてくるダイチ。 かけ寄る、男と女。 ダイチ「よっ!」 女「遅いじゃん。早く入ろっ。」 腕を引っ張る女。 (時計の針を巻き戻す少女。) 7、 楽器屋 飾られたギターを、まじまじと見るダイチ。 腕組みをしたり、首を傾げたりする。 店員「よかったら、試しに音を出してみますか?」 ダイチ「あ……はぁ。」 座ってギターを弾くダイチ。 店員「それ、ビンテージもんなんですよ。」 ためらって、大事に扱うダイチ。 店員「今キャンペーン中なんで、 ローンでもお得ですよ。」 ダイチ「…はぁ。」 店員「いかがですか?」 困りながら、時計に目をやるダイチ。 ダイチ「やっべー(独り言) これから同窓会あるんです。ありがとう。」 ギターを店員に返し、店を出るダイチ。 (時計の針を、グルグルと大きく巻き戻す少女。) 6、 スタジオ 練習しているバンド。 ギターを弾きながら歌うダイチ。 誰かがミスをし、曲を止めてしまう。 ドラム「わりぃ、ミスった。」 ベース「一回休憩するか!」 それぞれの楽器を置き、外に出るメンバー。 ジュースを飲んだり、煙草に火をつけたりする。 ベース「…文化祭まで時間ねぇよ。大丈夫かな?」 ダイチ「まぁ、なんとかなるだろ。 いざって時は、オレ様の天才的アカペラが あるからよっ。ニン(^^)v」 ドラム「ダイチはのんきだなぁ。 てかさ、あの娘どうなった?ハルカ。 告白するとか言ってたじゃん。 その様子だと、うまくいったのか。」 視線を外して、口のすみで笑うダイチ。 ドラム「うぉー、むかつくー。 なんか知らないけどむかつく。 オレも絶対、文化祭は女ゲットしてやる!」 ベース「よしっ、そろそろ練習するか!」 スタジオに戻るメンバー。 ため息をついて、立ち上がるダイチ。 (時計の針を巻き戻す少女。) 5、 川沿い 向かい合うダイチとハルカ。気まずい空気が流れる。 ダイチ「……」 (時計の針を10秒巻き戻す少女。) ハルカ「ごめんなさい。」 (時計の針を10秒巻き戻す少女。) ダイチ「…ずっと好きだったん、ですけど……」 (時計の針を10秒巻き戻す少女。) ハルカ「何?早く言ってよ。」 (時計の針を10秒巻き戻す少女。) ダイチ「いや…あのね、えーとうーん。……やっぱ。」 (時計の針を10秒巻き戻す少女。) ハルカ「何?悩み事とか?えっ? なんかウケるんだけど(笑)。」 (時計の針を1分巻き戻す少女。) 楽しそうに歩く、ダイチとハルカ。 ふいにダイチが止まる。それに気付いてハルカも止まる。 ハルカ「どうしたん?」 ダイチ「いや、ちょっと。」 ハルカ「何?」 ダイチ「いや、別にたいした…たいした事あるけど。」 あまりにもオレンジ色した夕暮れ。 (時計の針を巻き戻す少女。) 4、 渋谷 隅っこで輪になって座る、男2人と女2人。 男はBボーイ。 女はハルカとミカ(友達)。 男A「でぇ!そんとき知り合ったわけ。」 ハルカ「へぇー、すげー。」 男B「まぁ、まだちっちゃいハコでしか、 回させてもらえないけどね。」 ※ハコ…クラブ。回す…曲をかける。 ハルカ「ねぇ、次あるときは呼んでよ。」 男A「あー、いいよ。てか、今日も先輩のDJが、 イベントやるんだけど、来る?」 ハルカ「行く行く!」 ミカ「ちょっと、ハルカ。いいの?」 ハルカ「大丈夫よ。 ミカんちに泊まる事にしとけばいいから。」 ミカ「……」 男B「じゃ、行こっか。」 立ち上がって移動開始する、男達とハルカ。 まだ動こうとしないミカの手を引っ張るハルカ。 (時計の針を巻き戻す少女。) 3、 ダイチの部屋 ベッドの上でメールをうつダイチ。 「オレさ、ハルカのこと好きなんだ。。。 つきあってほしい。」 (うーん、これだと短すぎるかな?) 「ハルカと会ってる時って、うまく言えないけど楽しくてさ。 会ってないときは、切なくなってさ。 こんな気持ちにさせられたのは、初めてでさ。 ハルカみたいに自由な性格って、 なんか守ってあげたくなって。 だからさ、オレといっしょにいてくれよ。」 (うーん、まわりくどい。しかも寒い。 もっとストレートに言わないと。) 「セックスしようぜっ!」 (アホすぎる。) 「今度、買い物しに行こうよ。 下北とか行きたいって、言ってたよね。いつヒマ?」 (断られたら、次が誘いにくいな。) 「ねぇ、今何してんの?」 (返事こなかったら、メールできなくなるじゃねーか。) 「宿題、何ページだったっけ?」 (意味ねぇし。何ビビってんだよ!) 「オレ、明日モヒカンにするから。」 (ウソついてどうすんよ!) 「オレ、どうしようもなくハルカが好きだ! つきあっ…」 (はー、だめだ。) あきらめて、携帯を閉じるダイチ。 (時計の針を巻き戻す少女。) 2、 喫茶店 向かい合って座る、ダイチとハルカ。 ドリンクを脇にやって、宿題をやっている。 ハルカ「ねぇ、ダイチ。 こんなんやめてカラオケ行こうよ。」 ダイチ「あー、いいけど…終わんないぜ。」 ハルカ「いいよ、あとでミカとかに聞くから。」 ダイチ「…そっか。」 ハルカ「…あたしね……うんう、なんでもない。」 ダイチ「なんだそれ。」 ドリンクを飲むハルカ。 ダイチ「えっ?てか、気になるんですけど。」 ハルカ「…うーん。あっ、ねぇねぇ見て!」 バッグから手帳を出し、プリクラだらけのページを見せる。 ハルカ「これ、こないだ言ってたマリ。 あのちょっと変わった娘。」 ダイチ「あーあー。」 ハルカ「んで、これがよく一緒に遊ぶユキ。 カワイクない?」 ダイチ「…うん。」 ハルカ「でしょ?モテるもんこの娘。」 ダイチ「…へぇー。」 ひとしきり眺めて、作り笑顔で手帳を返すダイチ。 普通に手帳をしまうハルカ。 ダイチ「行く?」 ハルカ「うん。」 立ち上がって、店を出る2人。 ダイチ左、ハルカ右で歩く。 ハルカ「あ、あたしの立ち位置、こっちじゃなかった。」 ダイチの左に移動するハルカ。 ダイチ「それ、何か意味あんの?」 ハルカ「うーん、人によって変わるの。」 遠ざかっていく2人の後ろ姿。 (時計の針を巻き戻す少女。) 1、 校庭 グランドでは部活をやっている。 隅っこでウンコ座りする3人。 あくびをするドラム。 ドラム「はーあ、なんかおもしれぇ事ねぇかな? こう、新しくて刺激的なこと。」 ダイチ「どこでもドアとか。」 ドラム「いいねー!ブラジル行きてぇ!」 ベース「現実逃避ばっかしてないで、 ドラムの練習しろよ。」 ドラム「うぃ。。。」 活気よくボールを追いかける、野球部やサッカー部。 夏の日差し。 明るい表情で、立ち上がるダイチ。 ダイチ「やればできるっ!明日からやろう!」 エンドロール |
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